2017年3月8日水曜日

US GAAPの実体は?

US GAAPとは簡単に言うと米国の会計上の規則集です。もともとは一冊の規則集みたいにまとまっているイメージとは少し違って色々な文書から構成されていました。具体的には会計の権威を持つ団体[FASB(前身APB)とAICPA]が、米国の会計に関する基準を文書として発行したもので、それらが述べている事に基づいて「FASB Statementsにはこうある」とか、「AICPA Accounting Research Bulletinsにはこうある」などというように語られていました。2009年にFASBはこれらの基準書を再編集して分かりやすくするために、これまで公表されてきた全ての GAAP を体系化した Accounting Standards Codification(会計基準体系、コーディフィケーション)を公表し、これが企業会計で実施されるようになりました。
余談ですが、国が指導的に権威を行使している日本と違って、米国の場合はFASBもAICPAも民間の団体として会計の権威となっているところが社会の違いですね。

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